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新型ノロウイルスの治療法と治療薬について

ノロウイルスの治療法

新型ノロウイルスの場合、現在はまだ効果的な治療薬がないため、嘔吐や下痢によってウイルスが体から排出されるのを待つしかないのが現状です。

発熱、嘔吐、下痢などのノロウイルス急性期の症状は3日程度で治まりますが、抵抗力の弱い子どもや高齢者の場合は、こうした症状が回復するまでに、より長い時間を必要とすることがあります。

ノロウイルスに感染した際、最も気をつけなければならないのが水分補給です。
脱水症状を引き起こさないよう、症状が現れている間は、常に水分を摂るよう心がけましょう。
補給する水分としては、人肌程度に温めた経口補水液やスポーツドリンクが特にお勧めです。一方、湯冷ましやお茶は、水分の吸収速度が遅いためあまりお勧めできません。
体力を激しく消耗している場合は、病院で点滴による水分・栄養補給を受けることになります。

ノロウイルスと治療薬

下痢止め用の薬は、下痢の症状を和らげる効果がありますが、その分だけノロウイルスの排出を遅らせ病気を長引かせる場合があることから、厚生労働省は「使用しないのが望ましい」としています。
従って、当初から下痢止めを使用することは避け、下痢が長引く際の最後の手段として服用するようにしましょう。

ノロウイルス感染による吐き気がつらい場合は、吐き気を抑える薬を服用するのが効果的です。吐き気を抑える薬は、食前に服用するタイプがほとんどなので、食事が摂れない状態でも投与できるという特徴があります。

胃腸を整える効果のあるとされる漢方薬も、ノロウイルス症状の緩和に役立つことがあるかもしれません。
体力回復のために、休息および睡眠は十分とることをお勧めします。

症状が和らぎ、食事ができる状態になったら、栄養価が高く吸収のよいものを摂り、体力の回復に努めましょう。
 
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