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ノロウイルスとロタウィルスの違いを比較

ノロウイルスとロタウィルスの違いについて、症状や感染経路などの各項目別に説明させていただきます。

[症状]

ロタウイルスは、乳幼児の感染性胃腸炎の原因となるウイルスで、ノロウイルスに比べて嘔吐、下痢などの症状が長引くことがあります。
ロタウイルスに感染すると、まずは嘔吐症状が始まり、半日から2日程度発熱や腹痛が続いた後、下痢が始まります。嘔吐の回数は1日3〜6日程度で、1〜2日で嘔吐はなくなります。下痢は白色の水様性を呈する場合が多い点が特徴で、この症状が5〜7日程度続きます。

乳幼児の場合、激しい脱水症状に伴う痙攣・脳炎などが起こる可能性があります。
5歳になるまでに繰り返し感染することが多く、大人は感染しても無症状であるケースがほとんどです。

[感染経路]

ノロウイルス、ロタウイルスともに、患者の便やウイルスに汚染された食品からの経口感染が中心となります。

[潜伏期間]

ロタウイルスの潜伏期間は1〜3日程度で、ノロウイルスに比べて多少長めになります。

[検査方法]

ロタウイルスに関しては、ノロウイルスと異なり、少量の便を採取し10分程度で検査できる簡易検査キットが開発されています。

[検査の目的]

子どもがロタウイルスに感染した場合は、脱水症状から重症化する恐れがあることから、その判断を適切に行うために検査を行います。

[治療方法]

ノロウイルス、ロタウイルスともに有効な治療薬がないため、脱水症状を防止するべく水分を補給しながら、ウイルスが体外に排出されるのを待つことになります。

[予防方法]

ノロウイルス、ロタウイルスの予防方法としては、共に手洗いおよび消毒が重要となります。
ロタウイルスについては、任意の予防接種を受けることもできます(有料)。
弱毒性ワクチンを経口接種するもので、生後6週間から接種可能です。
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