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新型ノロウイルス診断のための検査方法や検査費用

ノロウイルスの検査方法

新型ノロウイルスに感染しているかどうかは、感染している可能性がある人の嘔吐物や便を採取し、遺伝子を検出する「電子顕微鏡法」「RT-PCR法」「リアルタイムPCR法」、ウイルス抗原検査である「EIA法」「イムノクロマト法」などと呼ばれる方法によって検査し特定します。

抗原検査の感度は、遺伝子検査に比べて約70%ですが、偽陽性の可能性が少ない点が特徴です。
ノロウイルス回復期にある患者や、感染しても無症状の患者など、ウイルスの量が少ないと思われる患者に対しては、感度の高いリアルタイムPCR法による検査を行うことを推奨します。

ノロウイルスは、感染後15時間が経過すれば、発症前でも便などからウイルスが排出されるため、検査が可能になります。

ノロウイルスの検査費用

ノロウイルスの検査は、従来は保険対象外でしたが、2012年4月より以下の条件を満たした方には保険が適用されるようになりました。
  1. 3歳未満
  2. 65歳以上
  3. 悪性腫瘍の診断が確定している患者
  4. 臓器移植後の患者
  5. 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者

これ以外の方のノロウイルス検査費用は保険対象外として扱われるため、医療機関の外来でノロウイルス検査を受ける場合は、簡単な検査でも数千円、精密検査の場合は1〜2万円程度の費用がかかります。


ちなみに、症状の原因がノロウイルスであると判断されても、特に治療法に影響があるわけではなく、検査結果が出るころには症状が治まっている場合が多いことから、一般の方がノロウイルス検査を受けることはまずありません。

病院・福祉施設・給食関連施設などでは、ノロウイルス集団感染のリスクを避けるため、生鮮食品を扱う業務にたずさわっている方を対象に、ノロウイルスの感染の可能性がないこと、もしくは低い状態にあることを証明するための検査が行われる場合があります。

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